働き続けるために大切な“自己理解”とは?
- オカヤマエール

- 11 分前
- 読了時間: 4分

就労移行支援や就職活動の場面で、「自己理解が大切です」と言われることがあります。
自己理解というと、「自分のできることと苦手なことを知ること」と説明されることが多いかもしれません。もちろん、それは大切な出発点です。
ただ、オカヤマエールでは、それだけでは働き続けるための自己理解としては十分ではないと考えています。
大切なのは、その先にある「自分で対処できること」と「周りの助けが必要なこと」まで整理することです。
「苦手です」で終わらない
たとえば、「長い説明を一度に聞くことが苦手です」と分かっていたとします。
それだけでは、本人も職場も、次にどうすればよいかが分かりません。
「メモを取りながらなら理解しやすい」「一つずつ説明してもらえれば取り組める」「分からなくなった時は、担当者に確認する必要がある」
ここまで整理できると、本人が自分でできる工夫と、職場にお願いしたい支援が見えてきます。
苦手なことが分かるだけでは、働き方はまだ決まりません。その苦手さに対して、自分で何ができるのか、どこから周りの助けが必要なのかを知ることで、初めて具体的な働き方につながります。
すべてを一人でできる必要はありません
働くためには、何でも一人でできるようにならなければいけないと思う方もいます。
しかし、働き続けるために必要なのは、すべてを一人で抱えることではありません。
分からない時は、まず手順書やメモを確認する。それでも分からなければ質問する。体調が悪い時は、限界まで我慢せずに早めに伝える。優先順位が分からない時は、自分だけで決めずに確認する。
こうした「自分で対処する範囲」と「助けを求めるタイミング」が分かっていることは、大きな力です。
本人にとっては動き方が分かりやすくなり、職場にとっても、どこを見守り、どの場面で声をかければよいかが分かりやすくなります。
自己理解は、本人だけのためのものではありません。本人と職場が安心して働くための共通の土台でもあります。
苦手なことばかりが自己理解ではありません
自己理解を進めると、どうしても苦手なことや課題が多く挙がりやすくなります。
「ここができていない」「ここを直さないといけない」「もっと頑張らないといけない」
課題を整理することは必要です。しかし、苦手なことばかりに目を向けると、本人は「自分はできないことばかりだ」と感じてしまいます。
オカヤマエールでは、「すでにできていること」も同じように大切にしています。
毎日決まった時間に通えている。あいさつができる。決められた作業を丁寧に続けられる。一度覚えたことを安定して繰り返せる。困った時に確認できる。
本人にとっては当たり前に感じることでも、働く上では大切な力です。
「変わらなくていいこと」は、すでに強みです
強みや得意なことを探そうとすると、「人より優れていること」や「特別に上手なこと」を見つけなければならないと思いがちです。
でも、働く上での強みは、特別な能力だけではありません。
今のままで問題なくできていること。安定して続けられていること。周りが大きな支援をしなくても保てていること。
それらは、無理に変える必要がない部分です。
そして、変わらなくていいことは、すでにその人の強みです。
自己理解とは、できない部分を探して直すことだけではありません。
「ここは今のままで大丈夫」「ここは自分で工夫できる」「ここは少し練習していく」「ここは周りの助けを借りる」
このように分けて考えることで、その人に合った働き方が見えてきます。
自分に合う働き方を一緒に見つける
自分のことは、自分だけでは分かりにくいものです。
自分では苦手だと思っていたことが、実際にやってみると問題なくできることもあります。反対に、自分では大丈夫だと思っていても、職場では少し支援が必要だと分かることもあります。
だからこそ、自己理解は一人で完成させるものではありません。
オカヤマエールでは、日々の活動や面談、職場実習、振り返りを通して、「できること」「苦手なこと」だけでなく、「自分で対処できること」「周りの助けが必要なこと」「変わらなくていいこと」を一緒に整理していきます。
就職することだけでなく、その先で安心して働き続けるために。
自分に合う働き方を、一緒に見つけていけたらと思っています。



コメント