「できます」と言えることと、実際に働けることの間にあるズレ
- オカヤマエール

- 2 日前
- 読了時間: 4分

就職活動や職場実習の場面で、「できます」「頑張ります」と答えることがあります。
働きたいという気持ちがあるからこそ、前向きに答えたい。少し不安があっても、「できません」と言うより「やってみたい」と思う。
その気持ちは、とても大切です。
ただ、実際に働き始めると、本人が思っていた「できる」と、職場から見た「できる」の間に、少しズレがあることがあります。
オカヤマエールでは、このズレをできるだけ就職前に見つけて、一緒に整理していくことを大切にしています。
本人の「できる」と、会社の「できる」は違うことがある
たとえば、本人は「この作業はできます」と思っていたとします。
実際にやってみると、作業そのものはできているかもしれません。
でも職場では、
決められた時間の中でできるか。毎日安定して続けられるか。指示が変わった時に対応できるか。分からない時に確認できるか。ミスに気づいた時に報告できるか。
といったことも含めて「仕事としてできているか」を見ています。
本人にとっては「作業ができた=できる」でも、企業から見ると、もう少し広い範囲で評価していることがあります。
どちらが正しい、間違っているという話ではありません。
見ている基準が違うことがあるということです。
ズレを知らないまま就職すると、苦しくなることがあります
このズレが小さいうちは、大きな問題にならないこともあります。
でも、本人は「できている」と思っているのに、職場では「まだ任せるのは難しい」と感じている状態が続くと、少しずつ関係が難しくなることがあります。
最初は任せてもらっていた仕事が減っていく。注意されることが増える。本人は「ちゃんとやっているのに」と感じる。職場は「何度伝えても分かってもらえない」と感じる。
すると、仕事そのものだけでなく、人間関係にも影響してしまうことがあります。
本人からすると、急に仕事を外されたように感じたり、周囲から受け入れてもらえなくなったように感じたりすることもあります。
だからこそ、就職してから初めてズレに気づくより、実習や訓練の中で早めに気づける方がよいと考えています。
実習は「できる・できない」を決める場ではありません
職場実習というと、「その仕事ができるかどうかを試す場所」と思われるかもしれません。
でも、オカヤマエールでは、もう少し違う見方をしています。
実習は、自分が思っている自分と、職場から見える自分を比べる機会でもあります。
自分ではできたと思った。企業からも十分できていると言われた。
これは大きな自信になります。
一方で、自分ではできたと思っていたけれど、企業からは「ここはもう少し必要」と言われることもあります。
逆に、自分では不安だったけれど、企業から見ると「問題なくできていましたよ」と評価されることもあります。
どちらも大切な発見です。
ズレがあることは、失敗ではありません
大切なのは、ズレが見つかった時に、「できていなかった」で終わらせないことです。
なぜ難しかったのか。何があればできそうなのか。本人が工夫できることはあるか。職場に少し助けてもらえばできることなのか。そもそも別の仕事の方が力を発揮しやすいのか。
そこまで考えていくことで、ズレは次の就職活動に活かせる材料になります。
たとえば、
「口頭だけだと抜けるけれど、メモがあればできる」「最初の説明には時間が必要だけれど、覚えれば安定してできる」「複数の仕事を同時にするのは難しいけれど、一つずつなら丁寧にできる」
ここまで分かれば、「できない人」ではありません。
どういう条件ならできる人なのかが見えてきます。
「できる」を一緒に確かめていく
自分のことを正確に知るのは、意外と難しいものです。
自信がなくて、できることまで「できません」と思っていることもあります。反対に、経験が少ないために、自分では十分できていると思っていることもあります。
だからこそ、自己評価だけでも、周囲の評価だけでもなく、両方をすり合わせていくことが大切です。
オカヤマエールでは、日々の活動や職場実習、企業からのフィードバックを通して、
「実際にどこまでできているのか」「どんな時に難しくなるのか」「何があれば力を発揮できるのか」
を本人と一緒に整理していきます。
「できます」と言うことが悪いのではありません。その「できる」が、どんな条件でなら続けられるのかを確かめていくことが大切です。
就職するためだけではなく、就職したあとも安心して働き続けるために。
自分と職場の間にある小さなズレを、一緒に見つけていけたらと思っています。




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